周南市の「オフィス改修」工事事例 | 周南・下松・光リフォーム・外壁塗装はリフォームおおつか
周南市の産業港に面した通りの一角にその建物は建っている。
Before|外観
1960年代後半から70年初頭に建築されたと思われる建物は今日までに『住居』から『事務所と住居』
その後『事務所と倉庫』へと時代や家主の変化と共に用途を変えて今へ至る。
1階が『ガレージと倉庫』2階が土木会社の『事務所』3階が『倉庫』
当時の造り方なのか、整合性の取れていない中にも、職人の技が見てとれる屋根仕舞や増築を繰り返す過程で工夫された構造体は、今見るとかえって新鮮に目に映った。
After|外観
クライアントから改築の依頼を頂き、設計と3者で話し合いを重ね、工事範囲は3階の一部を減築して2階の事務所と1階のガレージと倉庫を改築する事となった。
ニーズの聞き出し時に冬の寒さ対策を熱望された事、デザイン、内観の雰囲気は設計にすべて任す事、居心地の良い事務所空間の実現など色々な事を何回も打合せした。
Before
工期約4か月、港に出入りする人や車を40年以上見続けてきた古い鉄骨造は『無骨アンティーク』の空間へと生れ変わった。
After
天井は梁を出して重厚感を演出し、その反面、床材を北米産の無垢材ヒッコリーで優しく調和させた。
既存の窓は2重窓とし、当初の目的である建物内の断熱性能を上げ、海へ向けて突き出すような出窓は港街の風景を切り取ってくれる。
外壁の一部に KMEWのSOLIDOを使い、外観の意匠デザインを整えた。
内部はクライアントの強い要望で家具にまでこだわった。社主と専務のデスクはビスレーにアーロンチェア、社員がどこでも作業が出来る様にと制作した大きな事務机には6脚のクラッシュゲート、来客用のソファとテーブルはクラッシュゲートのプルートとイームズが置かれ、設計が目指した『無骨アンティーク』の空間へ花を添える。
50年後もこの会社と建築が存在し続け、『アンティーク』の中の『ビンテージ』になる事を祈念したい。
工事担当者 宮家